アーティスト活動を成功させるために最初にやるべきことがあると私は考えます。
それは経営者思考です。
今回はそんなテーマについて話したいと思います。
商業活動という意識を持つ
まず前提として日本は資本主義社会で成り立っています。
ビジネスに携わる経営者や会社員はもちろんですが、アーティスト(ミュージシャン、クリエイター、ダンサー、画家など)についてもそれは例外ではありません。
「個人で活動をしている」「グループで活動している」などの形態を問わず、資本主義社会の中で生きていくためには基本的には商業活動を行なっていく必要があります。
アーティストとして活動していくためには、アーティスト活動を継続していくためのお金が必要だということは大前提として理解しておく必要があります。
最初にやるべきこと
アーティストとして成功するために最初にやるべきことは、アーティスト活動を続けていくための安定的な資金を得られるを仕組みを作ることです。
当たり前だと思われるかもしれませんが、わたし達は日々の活動に没頭すると当たり前ことすらも忘れがちになってしまいます。
例えばあなたがシンガーとして一生活動したいと思うのであれば、自分の生活を確保するだけの収入を得ることが第一に重要となります。
自分がずっとシンガー活動していけるだけの土台を作るということです。
この土台があれば、そこで得た資金を使って、いろいろな施策を打つことができます。
ひたすらに努力した分だけ成果が出るというのは誰にでも当てはまるわけではありません。
まずは生活権を確保して、その上で何かをしてブレイクすると考えるべきです。
ここでいう生活権の確保というのはシンガー活動で得た資金でも良いし、全く異なる活動による収入でも問題ないと考えます。
継続的に得られる収入源を持つことでトライアンドエラーを積み重ねることができるようになります。仮説・検証を繰り返す中で降りてきたチャンスを掴むことで、突然変異的にブレイクするようになるのです。
誰にも頼ることなく一つ事のことをずっとやっていけるということは大きなアドバンテージとなります。
会社経営でいうと黒字の状態を指します。黒字の状態であればトライアンドエラーを無限に実施することができ、それのどれかが当たれば次のステージに上がることができます。
こういった思考を持つことが、資本主義社会の中でアーティスト活動をしていくためには必要となってくるのです。
継続的な収入源を得る方法
では、どのように継続的な仕組みを作っていくのか。
まずは継続的な収入を得ることに集中することが重要です。
(もちろんその土台を作らずに突然ブレイクするケースも無いくはないですが、それを狙うのは現実的ではありません)
代表的な例でいうと、AKBの例でもあるように、「どこかに拠点を持って定期的にライブをする」、「ファンクラブを作って定期収入を得る」などが挙げられます。
ファンクラブを例に上げると年会費・月会費制なのであれば、一定数会員が集まれば生活権を確保することは可能です。
例えばファンクラブを2層構造にするのも手です。
ライトファン向けのプランは低額な料金設定にし間口を広げつつ、コアファン向けプランでは倍以上の高額な料金設定にするなども方法として考えられます。
ファンクラブを継続してもらうためには金額以上の価値を提供することが一番重要です。
年会費4,ooo円なのであれば、4,000円以上の価値を提供すれば継続してもらえる可能性がグンと増えます。
特典がリアルなイベントベースだとファンクラブ管理に時間が追われてしまい、厳しいかもしれませんが、デジタルコンテンツを利用すればそれも容易になるでしょう。
プロダクションに所属するのも手
プロダクション所属するのも一つの手だと考えます。
プロダクションに所属することで、最初のうちは収入が低いかもしれませんが、キャリアを積んで行くことで最低限の生活権を確保することができるようになります。
契約内容にもよるところはありますが、所属している間はトライアンドエラーを繰り返すことできる場合もあるのです。
もちろんフリーと比較する制約は多くなっていしまうと思いますので、どこを重要視するかによってはプロダクションに所属するのも一つの手かと思います。
まとめ
アーティスト活動を成功させるためには2段階のステップがあると考えます。
① 継続的な収入を得る仕組みを作る
② その収入をもとにフリーな状態を作る。そのうえで施策を打ちトライアンドエラーを繰り返す
資本主義社会の中で生きる以上、アーティストもビジネスマンも考え方は一緒です。
会社経営的な思考を持って、アーティスト活動を成功させましょう。